SSブログ
前の10件 | -

ローマ4日目 [イタリア旅行]

11月25日(木)

◎明日帰国なので観光できるのは今日が最終日。今日はコロッセオ、フォロ・ロマーノを回り、余裕があれば教会巡り…というプランです。

◎オッタヴィアーノ駅から地下鉄A線に乗りテルミニ駅へ。テルミニ駅で地下鉄B線に乗り換えてコロッセオ駅で下車。改札を出ると、目の前にコロッセオがドーン!

DSC_0500.jpg

時間もたっぷりあるので、外観だけでなく内側も見ることに。コロッセオの内側はこんな感じです。

DSC_0522.jpg DSC_0524.jpg

コロッセオは殺し合いの舞台です。今でこそ観光客が笑いながら見学していますが、大昔にはここでライオンと闘った死刑囚がいたわけです。コロッセオには、そんな残酷な闘いをして無残に散っていった命が彷徨っているような、そんな気がしました。ある意味人類の負の遺産ですね。

◎コロッセオを後にした私達は、サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会へ。この教会へ向かう途中の坂道から、コロッセオがとっても良く見えたので、デジカメのタイマー機能を使って記念撮影。ここ、穴場です。コロッセオ周辺は混んでいるのに、ここは誰もいませんでした。

DSCN0449.jpg

◎サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会には、ミケランジェロの代表作である『モーゼ像』があります。彼の彫刻の中でも、『モーゼ像』はとても好きな作品なので、これは観ておきたかったんです。また、この教会には、聖ペトロが牢に繋がれていたときの鎖を祀った教会としても有名で、この鎖は主祭壇の下(と言っても、階段で少し降りるだけです)に収められています。

DSC_0559.jpg
ミケランジェロの『モーゼ像』

◎サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリ教会を後にした私達はお腹が空いてきたのでランチをいただくことに。このとき入ったお店はハズレでした。私が頼んだアラビアータは普通だったんだけど、オット君が注文したパスタはイマイチだったようです(何頼んだかも覚えてない)。

◎午後はフォロ・ロマーノへ。



…続く。



nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

ローマ3日目 [イタリア旅行]

11月24日(水)

◎今日も時差ボケで5時台に目が覚める。こんなに時差ボケに苦しむ旅行は初めてです。やっぱり年齢のせいなのでしょうか…。朝、テレビを付けると、北朝鮮が韓国を砲撃している映像が目に飛び込んできました。かなりショッキングなニュースですが、イタリア(というかヨーロッパ)では対岸の火事程度の扱いで、事実を淡々と述べただけで直ぐに次のニュースに切り替わりました。これまたビックリ。

◎朝食を済ませてからボルゲーゼ美術館へ。9時の予約に間に合うように早めにホテルを出発します。予約が9時と言っても、ボルゲーゼ美術館は手荷物を預けなくてはいけないので、30分前には到着していることが望ましいとのこと。早めに出発しました。最寄り駅の地下鉄A線オッタヴィアーノ駅からスパーニャ駅、スパーニャ駅を降りてからはボルゲーゼ公園の中をのんびり歩きながら美術館を目指します。

DSC_0438.jpg

公園を進んで行くと白い綺麗な建物が見えてきます。これがボルゲーゼ美術館です。

DSC_0439.jpg

貴族出身の枢機卿ボルゲーゼ氏が、莫大な財産を投じて作り上げた美術館です。プライベートコレクション(現在はイタリア政府が買い取り公開しています)なので数は多くはありませんが、素晴らしい作品が集まった美術館として有名です。中でも、カラヴァッジョやベルニーニが充実しています。ベルニーニの彫刻『アポロとダフネ』は「これは本当に大理石から出来ているものなのか?」と思うほど、しなやかな動きを表現しています。素晴らしかったです。カラヴァッジョは『ゴリアテの頭を持つダヴィデ』等、彼の代表作を鑑賞することが出来ます。

私達は9時の予約だと信じきって足を運びました。受付でバウチャーを見せ、あらかじめ予約を入れていた時間のチケットを受け取り入り口に行ったところ、チケット切りの職員から「まだ早いよ」と言われてしまいました。何のことだかわからずにチケットを見ると、予約時間11時からと印字されていました。数秒思考回路が停止しましたが、すぐに思い出しました。ボルゲーゼ美術館は最寄り駅のスパーニャ駅からかなり歩く場所にあるので、時間に余裕を持ってお昼くらいの時間にしよう!とオット君と相談して予約していたのに、それをすっかり失念してしまっていたのです。だけどオフシーズンで空いていたからか、「まぁいいよ。入りなさい」と言われ、9時から入場させてもらえました。どうもありがとう。ハイシーズンだったら恐らく断られたでしょうね。ウフィッツィもパラティーナもヴァチカンも、全てほぼ朝1番の時間に予約を入れていたので、ボルゲーゼもそうだろうと思い込んでいました。すみません…。

◎ボルゲーゼ美術館を堪能した後は、お腹も空いてきたのでお昼にしようということになり、ヴェネト通り方面へ。この辺はちょっと高級なリストランテが立ち並ぶエリアのようで、値段を見るとちょっと悩んでしまう感じ…。1度くらいは高級リストランテで食事したいかも…と思う反面、オステリアやトラットリアで十分美味しいし…と悩む自分がいます。結局ヴェネト通りから1本裏に入ったあたりのお店がお値段もお手頃ということで、そこに入りました。開店直後でお客さんはまだ誰もいません。

メニューを見て、オイルベースのキノコのパスタと「カプリチョーザ」という名前のピザ、サラダ、白ワインを注文。
DSCN0377.jpg DSC_0445.jpg

オイルベースなので、細いパスタだとばかり思っていたのですが、出てきたのはきしめんみたいに平べったいパスタでした。でもこれがなかなか美味しくてビックリ。クリームソースじゃなくても合うんですね~。そしてこの「カプリチョーザ」というピザ、これが絶品でした。日本に帰国してから、トッピングを真似て作ってみたんですが、全然違う味になってしまいました…残念。

◎お腹も満たされた私達は、ローマ観光へ。スペイン広場に向かいます。気分はオードリーです。

DSC_0450.jpg DSC_0454.jpg

やっぱりテンション上がりますね~。なんて素敵な広場なんでしょう。どうしてイタリアなのにスペイン広場なのかというと、どうやら階段の右側に昔、スペイン大使館があったことから定着したようですね。

◎スペイン広場からまっすぐ伸びるコンドッティ通りは高級ブティックが立ち並びます。ディオールやシャネル、ヴィトンにグッチ、フェラガモ、エルメス…ショーウインドウを眺めているだけでウットリしちゃいます。うぅ~、バッグ欲しいよ~。でも結局何も買わず。

◎街を散策しながらサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会を目指します。ここにはダン・ブラウン氏の小説「天使と悪魔」で一躍有名になったベルニーニの『聖テレーザの法悦』が飾られています。

DSC_0460.jpg DSC_0462.jpg
ベルニーニの『聖テレーザの法悦』

DSC_0469.jpg DSC_0467.jpg
サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会の美しい内装

◎サンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会を後にし、地下鉄A線のレプッブリカ駅へ。ここでなんと、素晴らしい虹を見ました。道行く人たちが「虹だ!」と言うので振り返ると、そこには見事な虹が出ていました。

DSC_0475.jpg DSC_0488.jpg

◎レプッブリカ駅からオッタヴィアーノ駅に移動。今日も早めのディナー。オット君が前日から気になっていたオステリアへ。オット君はアーリオ・オーリオ(ペペロンチーノ)を食べたかったんだけど、メニューに無かったので店員さんに作れるかどうか聞いたところ、大丈夫との返事だったので、アーリオオーリオを注文。これが凄く辛くてビックリ。本場のアーリオ・オーリオってあんなに辛いものなんでしょうか。「でもコレがウマイ!」を連発しながら食べるオット君。ワインは今日も赤ワインを頂きました。なかなか美味しいお店でした。デザートもショーケースの中から好きなものを選べるので良かったです。

◎ホテルに戻る途中、夜のサンピエトロ大聖堂をパシャリ。サンピエトロ広場の目の前のホテルだから、色々な時間のサンピエトロ大聖堂を見ることが出来て良かったです。

DSC_0492.jpg DSC_0498.jpg

◎明日はコロッセオに行きます。今日も早めに寝ることに。凄く健康的な生活です。ワインは飲みまくりだけど…。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

ローマ2日目 [イタリア旅行]

11月23日(火)

◎相変わらず時差ボケな私。朝5時台に目が覚めてしまい、いそいそと準備を始めます。7時を過ぎたので朝食をいただくために食堂へ。前日のオリエンテーションで教えていただいた場所は開いておらず、「どこで朝食を食べられるんだ?」とホテル内をウロウロ。すると2階レストラン入り口に「breakfast」の文字が。これは嬉しい誤算でした。というのも、宿泊しているホテル「コロンブス」は、レストランの壁画・天井画が美しいことで有名なホテルだからです。ローマ滞在中、1度くらいはこちらのレストランでディナーを頂きたいな(フレスコ画が見たいな)と思っていたのですが、なかなか良い雰囲気のレストランでお値段も張るので、あまりカジュアルな服装で入店するのもためらわれる感じだったんです。予約したほうが良いとも聞いていましたし。朝食をいただくだけで、フレスコ画を見ることが出来てラッキーでした。ちなみに、このレストランで食事をいただけたのは、この日だけで、翌日からはオリエンテーションで教えていただいた場所での朝食となりました。メンテナンス中だったのでしょうか?とにかく運が良かったです。

◎今日は朝9時にヴァチカン博物館を予約してあるので博物館へ。ヴァチカンの国境の壁(?)沿いに歩いていくと、ディズニーランドのアトラクション待ちみたいな行列が。壁側の列(左)は予約していない人の列。道路側(右)は予約してある人の列でした。オフシーズンなのに予約なしの列はかなり並んでいました。さすがヴァチカンです。私たちは事前にインターネットで予約してあるので、すいすいと右側の列を進みます。 列の後方には職員の方が立っていて「予約はある?あるならこっちを進んで」と教えてくれるので、不安な方は聞いてみると良いですよ。

DSC_0351.jpg

ヴァチカン博物館の入り口を過ぎるとすぐにセキュリティチェックがあります。手荷物のエックス線検査と身体の金属チェックでゲートをくぐります。その後、印刷してあったバウチャーを窓口で見せて入場券に引き換え。入場料はネットで予約したときにクレジット決済してあるので、チケットを貰うだけです。

◎中に入ると、圧倒的な美しさとパワーにただただ溜息しか出ません。想像を絶する財力で集めた世界中の貴重な芸術作品があるだけでなく、建物自体が非常に価値のあるものです。

◎順路どおりに進むべきなのでしょうが、私たちはまず、システィナ礼拝堂に向かうことにしました。やはりヴァチカン博物館の中でも一番のハイライトということもあり、とにかく混雑することで有名です。「地球の歩き方」に、「朝早い時間に行くと空いている」と書かれていたので、私たちは順路を無視して真っ先にシスティナ礼拝堂に向かうことにしました。

システィナ礼拝堂には、ミケランジェロのフレスコ画『最後の審判』や、旧約聖書を題材とした天井画があります。システィナ礼拝堂のフレスコ画はミケランジェロがあまりにも有名なので、ミケランジェロの作品と思われがちですが、ミケランジェロの作品だけでなく、ボッティチェリのフレスコ画なんかもあります。

朝早い時間ということもあり、システィナ礼拝堂はとても空いていました。シーンと静まり返った神聖な空間にいると、自然と気持ちも引き締まる感じがします。壁に沿って設置されたベンチに座りながら『最後の審判』を鑑賞しました。数々の醜い行いをしてきた人間は、神の恩恵を享ける資格が無いという強烈なメッセージを、体全体にひしひしと感じました。そんな圧倒的なパワーを感じながら天井を見上げると、そこには旧約聖書を題材としたミケランジェロの天井画。こんなに大きな天井にフレスコ画を描くのって、どんなに大変な作業だろう…と、想像する私自身の首が痛くなりそうなのに、そんな苦労をまったく感じさせないほどの完成度でした。

システィナ礼拝堂は、法王が亡くなった15日後に行われる教皇選挙(コンクラーヴェ)の会場となることもあって、ヴァチカンの中では特に神聖な場所。なので、鑑賞させていただく際も大声でお話をしたり、走り回ったりすることは固く禁じられています。その旨を知らせるアナウンスも時々流れますが、日本語のアナウンスも流れます。そんな神聖な場所なので、システィナ礼拝堂だけは写真撮影禁止でした。なので入り口の案内板をパシャリ。

DSC_0321.jpg

◎システィナ礼拝堂で既にお腹いっぱい状態なのですが、ヴァチカン博物館は他にも見所が沢山あるので、入り口付近に戻ることに。順路を逆に歩くことになるわけですが、空いていたので出来た裏技かもしれません。ハイシーズンは出来ないかもしれませんので、ご注意くださいね。

◎入り口付近に戻った私たちは順路どおり、エジプト博物館やピオ・クレメンティーノ美術館を回りました。中でも素晴らしかったのがピオ・クレメンティーノ美術館。ここには古代彫刻の傑作が多数収められています。『ラオコーン』や『ベルヴェデーレのトルソ』なんかは、彫刻に興味のない人でも1度は教科書や書物で目にしたことがあると思います。そんな有名な彫刻の本物がフツーに置いてあります。『ラオコーン』なんか、中庭に面した回廊の壁沿いに置いてあるので、「強い横殴りの雨とか降ったら、濡れちゃうよー!」と心配したくなってしまうほどです。かなりビックリしました。

DSC_0231.jpg
『ベルヴェデーレのトルソ』

◎ラファエロの間には彼の代表作であるフレスコ画『アテネの学堂』や『聖体の論議』なんかがあります。どれも日本では考えられないほどの至近距離で観ることが出来ます。西洋美術好きにはたまらない空間です。『アテネの学堂』は、科学者や学者が一同に会する場面を描いたラファエロの傑作ですが、ダヴィンチやアリストテレス、ミケランジェロに混ざって、ラファエロ自身も右端にひっそりと描かれています。

DSC_0311.jpg
『アテネの学堂』

DSC_0293.jpg
『アテネの学堂』に描かれたラファエロ自身(こちらを見ている黒髪の男性)

DSC_0305.jpg
『聖体の論議』

◎美しいヴァチカン博物館の画像です。うっとり...

DSCN0294.jpg
地図のギャラリーの天井です。美しすぎ!

DSC_0264.jpg
地図のギャラリーにて。

DSC_0334.jpg
ヴァチカン図書館の回廊の天井。オフシーズンでメンテナンス中だったのか、入ることが出来ませんでした。物凄く楽しみにしていた場所のひとつなので残念でした。

◎お腹が空いてきたので、ヴァチカン博物館内のセルフサービスレストランでランチ。トマトソースのパスタにパン、デザートという、炭水化物だらけのメニューを食す。

◎お昼を食べてから、まだ観ていないエリアに足を伸ばす。あまりに広すぎて、自分がどこの美術館にいるのかすら良くわからない状態になっています。古代彫刻や古代文字の展示をしているエリアでのんびり見学していたのですが、近くに「古代文字マニア」のような集団がいました。彼らを引率している女性がヴァチカンの職員に、「この奥(非公開エリア)にある展示物が観たいの。中に入れてもらえないかしら?」と何やら交渉を始めました。熱心だなぁ~、ヴァチカン博物館には絵画や彫刻だけでなく、こういう古代文字好きな人たちにとっても、たまらないコレクションが沢山あるのね~くらいに思いながら、少し離れたところで見学していました。するとどうやら交渉が成立したらしく(成立するのも驚きなんだけど…)、その団体さん御一行が中に入っていこうとするその時、引率していたガイドさんが私たちに向かって「アナタたちも一緒にどうぞ。貴重なコレクションよ」と声を掛けてきたんです。アナタ達って、周囲を見渡しても私達しかいないから、私達のことよね…?と、かなりビックリしましたが、なんだか貴重な体験っぽいし(おぃ)、お言葉に甘えて一緒に見学させてもらうことに。「彼らは僕のファミリーなんだ」と、ヴァチカン職員に声を掛けるオジサン。皆さん、どうもありがとう。まさか非公開のエリアに入って見学させてもらえるとは本当にビックリしました。展示されていたのは、アルファベットの起源となっている古代文字が彫られている石。どうやら手紙のような文面らしいです。でも…物凄く貴重なものなんだろうなということはわかるのですが、もともとこの分野に詳しくない私達夫婦にとってはあまり理解出来ず、本当に申し訳なかったです…。

ヴァチカン博物館はとにかく素晴らしかったです。ローマに行かれたら是非足を運んでみてください。出口に続く螺旋階段も美しいので、最後の最後まで堪能出来ますよ。

DSC_0347.jpg
螺旋階段を上から眺めたところ。

DSC_0349.jpg
下から見上げるとこんな感じ。

DSC_0350.jpg
ヴァチカン博物館の出口。

◎オフシーズンということもあり、思ったよりも早く見学出来たので、午後は昨日休館日で入場出来なかったサンタンジェロ城へ。

DSCN0194.jpg

DSC_0358.jpg
中にある通路は、こんな感じでかなり暗いです。

城の内部は国立博物館となっています。大理石の玉等、武器の展示なんかが中心です。特にこれといった見所はないように感じますが、サンタンジェロ城から眺めるローマの景色が素晴らしいので、中に入る価値はあると思います。ダン・ブラウン氏の「天使と悪魔」を読んだ方は、また違った意味で楽しめる場所だと思いますよ~。

DSC_0374.jpg
城の中心にあるブロンズ製の天使像。

DSC_0367.jpg
サンタンジェロ城から眺めたサンピエトロ大聖堂

◎今日は朝から歩きまくりでかなり疲れたので、早めの夕食。赤ワインをボトルでいただきながら、マッシュルームオムレツやミネストローネ等を頂きました。マッシュルームオムレツって、てっきりオムレツの具がマッシュルームだと思ってオーダーしたんだけど、出てきたものはこんなオムレツでした。

DSC_0428.jpg

ジャーン!マッシュルーム with オムレツって感じ。だけどこのマッシュルームがとっても美味しかったんです。濃い目の塩味で、白いご飯にも合いそうなお味。レシピ知りたいなぁ。そうそう、このお店の店員の女の子が可愛かったです。

◎歩きつかれた1日だったので、とっととホテルに戻り、明日に備えることに。(って、こればっかりですね)







nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

フィレンツェ→ローマへ [イタリア旅行]

11月22日(月)

◎今日も朝一番に食堂へ。今朝は修学旅行生はおらず、静かな朝食です。ちょっとホッとしました(笑)

◎朝8時40分にフロントで現地係員と合流。フィレンツェに到着したときに空港からホテルまで送ってくれた女性です。今日はフィレンツェからローマに電車移動なので、駅まで送ってもらいます。駅までの移動は今回も私たち2人だけでした。

電車は9時10分フィレンツェ発、10時45分ローマ着。日本の特急と違い、座席は2人がけの席が向かい合った座席で、座席の向きを換えることは出来ません。常に4人が顔を合わせる席になっています。旅行会社が予約してくれていた席は窓側の席2席。つまり通路側の2席に人が座れば相席みたいな感じになります。で、その通路側の席に座ったのはアメリカ人のご夫婦。50代以上だと思われるご夫婦です。片言の英語でお話しながらローマへ移動。こういうのって個人旅行ならではですよね。彼らはローマでは降りず、ナポリまで行くとのこと。

ちょっと笑えたのが、オット君もアメリカ人のご主人もニコンのデジタル一眼レフを持っていたのですが、綺麗な景色が見えたりすると2人揃って一生懸命写真を撮っていたこと。昔はカメラを持っているのは日本人…みたいなイメージがありましたが、手軽に撮れるデジカメが普及してからは、そのイメージは完全に無くなりましたね。人種なんか関係なく、皆さんデジカメでガンガン撮影しています。しかも何故かニコン率が高い!(うちもニコンですが)。やはり日本製品は評価が高いのでしょうね~。

DSC_0110.jpg

ローマ、テルミニ駅に到着です。(英語でいうところのターミナル駅でしょうね、きっと)

◎ローマに着いたらホームに現地係員の女性が迎えに来てくれていました。イタリア人の女性(英語OK、日本語はダメ)です。「ローマは初めて?フィレンツェはどうだった?」等、世間話をしながら車に移動。なんと、テルミニ駅からホテルまでの移動も私たち夫婦だけでした。なんかVIPみたいな旅行だな(笑)

実は私たち夫婦はローマはかなりビビッてまして、日本人の個人旅行のバイブル「地球の歩き方」を読む限りでは、『ローマはスリ天国!』というイメージが非常に強く、かなりドキドキしながらローマ入りしました。実際にフィレンツェの駅と、ローマ・テルミニ駅の雰囲気はガラッと変わり、いきなり『大都会ローマ(まぁ、首都ですしね)』を目の当たりにしてビビリまくり。正直、駅のホームから車に無事に着いた時にはホッとしました。

車の中から見えるローマの景色はまさに『ローマ帝国』!ただただ圧倒されっぱなし。人の数も、走ってる車の数もフィレンツェとは比べ物になりません。建物の高さもフィレンツェよりも高い!「スリに合わないように、気をつけよう…」と気持ちを新たにしました。

私たちがローマで泊まるホテルはヴァチカンのサンピエトロ広場から歩いて1分の「ホテル・コロンブス」。車がホテルに近づくにつれ、目に飛び込んできたのはサンタンジェロ城と、ヴァチカン市国のサンピエトロ大聖堂!もうこのあたりで私たち夫婦の興奮は絶頂に。うわー、来て良かったよ~(T-T)

◎ホテルに着くと、ロビーには日本人の係員が待っていました。チェックインを済ませて、部屋に移動する前にラウンジでオリエンテーション。ローマは都会です、スリが多いです、スリはこのエリアに多いです、食事中もバッグから目を離さないように…等、色々な注意を受けました。こういう生の情報は本当にありがたいです。

係員の女性はこの後、ホテルの最寄り駅である地下鉄オッタヴィアーノ駅まで行くとのことなので、私たちも便乗して駅までの道を一緒に歩くことにしました。ホテルからオッタヴィアーノ駅までは歩いて15分くらいでしょうか。「切符は自販機よりも窓口で買うほうが確実ですよ~」等、教えていただきました。自販機は故障も多いようです。

◎駅まで歩く途中、「ローマですけど、美味しいナポリピザが食べられるのはあのお店です」と教えてもらったお店でお昼をいただくことに。お店の名前は「アマルフィ」。織田裕二さんの映画「アマルフィ」を観て、猛烈にイタリアに行きたくなった私たち夫婦にはピッタリのお店です(笑)このお店、本当に美味しかったです。この日、ローマは結構暖かかったのでお昼からビールをいただきました。ピザはお店の名前と同じ「アマルフィ」というピザを注文。あとはカルボナーラ。このカルボナーラが絶品でした。

PIZZERIA Amalfi
Via dri Gracchi,12
00192 Roma
Tel 06.39733165

◎お腹もいっぱいになったので、午後はローマを観光することに。まずはヴァチカンのサンピエトロ広場とサンピエトロ大聖堂へ。言わずと知れたカトリックの総本山です。「サンピエトロ」とは、聖ペテロのこと。サンピエトロ大聖堂の広場にあるオベリスク(記念碑)は、聖ペテロが逆さ十字に架けられた場所に置かれています。この広場を設計したのはあのベルニーニです。

DSC_0118.jpg

ヴァチカン市国は世界最小の主権国家なので軍事力は保持しておらず、スイス衛兵隊が常駐しています。このスイス衛兵隊の制服は、あのミケランジェロがデザインしたと言われています。

DSC_0129.jpg

スイスのエリート部隊らしいですが、この制服に身を包んでいるととても可愛く見えてしまいます。

◎サンピエトロ大聖堂の内部には無料で入ることが出来ますが、厳重なセキュリティチェックがあります。空港で受けるようなエックス線の検査(手荷物)と、金属チェック(ゲート)を受けなければ入れません。これだけでも手間がかかるから有料にしても良いと私は思うのですが、大聖堂は広く開放しているということなのでしょうね。大聖堂のクーポラにはとても素晴らしい装飾が施されていました。

DSC_0146.jpg

この大聖堂、本当に言葉を失うほど素晴らしい建造物です。建物自体だけでなく、そこに収められている美術品も桁違いに素晴らしいです。ミケランジェロの代表作、『ピエタ』を普通に手の届くような場所で観ることが出来ます。とにかくただただ圧倒されていると、大聖堂入り口付近から綺麗な歌声が聞こえてきました。どうやらミサが始まったようです。

DSC_0136.jpg DSC_0148.jpg

◎大聖堂を後にした私たちはサンタンジェロ城に向かいました。サンピエトロ広場からサンタンジェロ城まではまっすぐに伸びた道を歩きます。サンタンジェロ城前の広場から眺めたサンピエトロ大聖堂。

DSCN0181.jpg

サンタンジェロ城の内部は月曜休館でした。仕方が無いので今日は外観だけ眺めることに。サンタンジェロ城前のサンタンジェロ橋には天使の像が並びます。このうち2体はベルニーニの作品ですが、法王はこのベルニーニの作品が風雨にさらされて傷つくことを嫌い、コピーを据えさせました。オリジナルはスペイン広場近くのサンタンドレア・デッレ・フラッテ教会に保存されています。

DSCN0202.jpg

◎サンタンジェロ橋を渡り、ナヴォーナ広場へ。うーん、ダン・ブラウン氏の「天使と悪魔」を読んだ人にはたまらない街ですね~。ナヴォーナ広場は、『天使と悪魔』の中で枢機卿が殺害された噴水がある広場です。サンタンジェロ城だって…ねぇ。(読んでない方がいると困るのでこれ以上は書きませんが)

これがベルニーニの代表作『四大河の噴水』です。

DSCN0208.jpg

◎ナヴォーナ広場を後にした私たちはパンテオンへ。パンテオンはローマ建築の完全な遺構です。1900年も前に建てられた建造物を、今でも完全な姿で見ることが出来ます。それだけでも凄いですよね。ただ私の目的は別にありました。それは、私の最も愛する画家、ラファエロが眠っているのがここ、パンテオンなのです。ラファエロのお墓参りをしたかったんです。

DSCN0211.jpg

オフシーズンのため、外観は補修作業で足場が組まれていました。残念。でも後世に残していくためには必要な作業ですものね、仕方ないです。パンテオンのクーポラは実は世界最大です。サンピエトロ大聖堂のクーポラよりも大きいんですね~。最古の石造建造物とは思えないほど素晴らしい出来です。

DSC_0186.jpg

◎パンテオンを出てぷらぷら歩いていると、水の流れる音が。有名なあの、『トレヴィの泉』です!

DSC_0199.jpg

もちろん、後ろ向きにコインを投げ入れました。『ローマへもう一度戻りたいと願うなら、後ろ向きにコインを投げよ』…本当にまたローマに戻ってこれると良いな。このトレヴィの泉、正直こんなに大きいとは思いませんでした。凄い迫力です。

◎日が落ちてきました。ローマの街はロマンティックにライトアップされています。世界中からカップルが集まるわけだなぁ~。こんなに素敵な夜景はやっぱり一番大切な人と見たいよね。

DSC_0207.jpgDSC_0210.jpg

◎食事を済ませてホテルに戻ったら、何やらマーチングバンドの音色が聞こえてきました。部屋の窓を開けると、ヴァチカンの音楽隊(?)と思われる人たちがヴァチカンに向かって歩いていきます。割と大きな道なのですが、警察が道路を閉鎖して車は通れないようになっていました。私たちがローマに滞在中、この日(月曜)だけの出来事だったので、毎日あるわけではないようです。なんだったんだろう?

DSC_0221.jpg

◎ローマ初日からかなりガンガン歩いたので、明日に備えて今日も早く寝ることにしました。それにしても沢山歩きました~。

フィレンツェ2日目 [イタリア旅行]

11月21日(日)

◎時差ボケが酷いです。やっぱり歳ですかねぇ。どうしても3時くらいに目が覚めちゃう。

◎そんなわけで、今日も一番乗りで食堂へ…と思ったら、なんと日本の女子高校生の修学旅行が同じホテルだったらしく、食堂は既に女子高生でいっぱい…。出遅れました。オット君が大好きな生ハムは既にスッカラカン。食べつくされていました。

で、サラダだかフルーツを取るスプーンを女の子が床に落としちゃったんだけど、「どうしよう」って大きな声で言ってるのに、引率のイケテナイ男性教諭は聞こえない振りというか、完全にシカト。困った女の子が取った行動はなんと、そのスプーンをテーブルクロスで拭いて元に戻したのです。そりゃマズイでしょ…。他の国のお客さんもいたのに日本人の恥です。見るに見かねたオット君がそのスプーンを手にとって、ホテルのスタッフさんに「床に落としたので交換してください」とお願いしてくれました。でも落とした張本人や引率のイケテナイ男性教諭(しつこい?)からお礼の言葉はありませんでした。まぁいいですけどね。でも未成年の学生を引率しているのだから、もう少ししっかりしてほしいです。言葉の問題もあるかもしれないけれど、ジェスチャーとかでも通じるでしょうに。あれじゃ未成年を引率している責任者として失格です。

◎今日は朝から本降りの雨。傘を差しながらパラティーナ美術館へ。

パラティーナ美術館には私の大好きなラファエロの「大公の聖母」があるので、これを観る為に足を運んだと言っても過言ではありません。初めてこの絵を本で観た時の感動は今でも忘れられません。ラファエロが聖母を描くときに使う深いブルー(群青色)が私は大好きなのですが、この「大公の聖母」のブルーが私は一番好きなので、これは一度実物を観てみたいと長年思っていました。あとはこの作品の聖母マリアの表情が大好きなんです。私はこの聖母からは物凄く深い母性を感じます。もともとラファエロの描く聖母からは強い母性を感じることが出来ますが、この作品は特に深い愛情を感じることが出来るので、宗教画という印象が私個人としては薄いです。

2005年にウイーンの美術史博物館で観たラファエロの「ベルヴェデーレの聖母」の群青色と深い赤、優しい聖母の表情も素晴らしかったのですが、今回パラティーナ美術館で観た「大公の聖母」はそれ以上でした。多分、「ベルヴェデーレの聖母」とは違い、「大公の聖母」は背景がない(要するに黒をバックに聖母子が浮かび上がっている)ので、穏やかな母子の表情、母性等を際立って感じることが出来るのでしょうね。こんなに素晴らしいラファエロの代表作を観ることが出来る美術館なのに、どうしてこんなに空いているんでしょう!この作品が展示されている部屋には私たち夫婦しかおらず、部屋の中央に設置された椅子に座ってゆっくり鑑賞することが出来ました。ハイシーズンは混んでるんでしょうか…。

ちなみに同じ部屋にはもう1つのラファエロの代表作「小椅子の聖母」も展示されています。こちらも本当に素晴らしかったです。オット君はこの絵をかなり気に入った様子で、「大公の聖母」よりもこちらの絵の前で動けなくなっていました。「小椅子の聖母」の聖母は、ラファエロが聖母を描く時に定番で使う群青色と赤の他に、緑と黄色の2色を追加で用いて表現しています。そのせいか、ラファエロの他の作品よりも聖母を感じにくく、聖母マリアというよりも普通の人間のマリアという感じが個人的にはします。この絵は本当に家に持ち帰りたいくらい素晴らしかったです。何時間でも鑑賞していたい、そんな絵でした。

◎パラティーナ美術館は嬉しい誤算がありました。私はラファエロを観る為にこの美術館に足を運んだのですが、私が大好きなルーベンスの作品も多数展示されていたんです。ラファエロとは対照的な画家ですが、私は彼の躍動感溢れる作品が大好きです。ラファエロだけでなく、ルーベンスが好きな方にもオススメしたい美術館です。

◎パラティーナ美術館を出て、ピッティ宮内にあるカフェでカプチーノを頂きました。お店に入って、どの席に座ろうかな~と店内を見渡したら、ヒーターの上でぬくぬく横になっている猫が視界に入ってきました。

DSCN0131.jpg

迷わず猫の傍の席をゲット。ちょっかいを出していたら、お店のスタッフさんが「彼女はジョリーっていうんだよ」と教えてくれたので「ボンジョルノ~、ジョリー」とご挨拶。物凄く人馴れしていて、私たち夫婦が横に座ってもヒーターの上から動こうとしませんでした。人馴れしているというよりも、寒かったから動きたくなかったのかな?(笑)

◎ピッティ宮を後にして、旧市街でお昼をいただくことに。路地裏にひっそりとたたずむリストランテが値段も手頃だったので入ってみることに。ここが大当たりでした!サーモンのクリームソースのバタフライパスタは絶品だったし、バルサミコ酢を使ったステーキも絶品!こんなお店、名古屋に欲しいです。本当に美味しかった。今回のイタリア旅行中のお気に入りのお店ベスト3に入るお店でした(2位…かな)。

◎美味しいお料理とワインを頂いた後は、ミケランジェロやガリレオが眠るサンタ・クローチェ教会へ。

DSC_0074.jpg

この教会、外観がとても美しいことでも有名です。ひとつ疑問があるのですが、ガリレオさんって、地動説を唱えてカトリック教会と対立していたことで有名ですが、教会にきちんと埋葬してもらえたんですね。この辺の経緯をご存知の方いませんか?

これがその、ガリレオのお墓。

DSC_0075.jpg

そして、私の愛するミケランジェロのお墓。

DSC_0079.jpg

◎オフシーズンのせいか、予定していたよりもハイペースで見たいと思っていた場所を回ることが出来てしまい、時間が余ってしまったので、日本に持ち帰るワインを買いに旧市街へ。「白は辛口が好き、赤はフルボディが好き」と好みを伝え、セレクトしてもらった白3本、赤3本を購入。ホテルの部屋に戻り、日本から持参していたサランラップでボトルをグルグル巻き、プチプチで更にグルグル巻きました。とりあえずワインはミッション完了。あとは帰りの空港でシャンパンを買えばオッケー。

◎オット君の実家へのお土産に、イタリアのブランド、FURLAでお買い物。日本で買うよりも半値くらいで購入できることもあり、ここで大量に購入。マフラーやバッグ、手袋を買いまくる。

◎夕食はホテル裏のリストランテ。まぁまぁ普通のお味でした。だんだん、イタリア料理でも当たり外れがあるなぁと実感し始める…。

◎明日はローマに移動。明日に備えて今日も早めに休むことに。


フィレンツェ一日目 [イタリア旅行]

11月20日(土)

◎時差ボケで午前2時くらいに目が覚める。あまりにも早すぎるので無理やり眠ったけれど、今度は午前3時、午前4時…と1時間おきくらいに目が覚める。新婚旅行や5年前のヨーロッパ旅行のときはこんなことなかったんだけど…。やっぱり歳ですかね?

◎朝7時から朝ごはんなので、時間ちょうどに食堂へ。一番乗りでした(^-^) 後でわかったことなんだけど、このホテルのご飯はとても良かったです。何が良かったかって、野菜があったこと。ローマのホテルの朝食には、野菜がまったくなかったんです。ヨーロッパの一般的なホテルではそれが普通らしいので、フィレンツェで泊まったホテルの朝食はありがたかったです。

◎ホテルの並びにあるウフィツィ美術館には朝9時に予約を入れてあったので、30分前には到着するようにホテルを出ました。ハイシーズンは、美術館に入る際の手荷物チェック(エックス線)等で時間がかかると「地球の歩き方」に書いてあったので、余裕をもって出かけたのですが、11月下旬ともなるとオフシーズンらしく、美術館の窓口にはお客さんが誰もいませんでした(-_-;;; もしかして予約なしでも全然大丈夫だったんだろうか…。まぁでも空いているおかげで、窓口の人は8時15分~8時30分に入場出来るチケットをくれたので、予定よりも早く美術館に入ることが出来ました。

◎ウフィツィ美術館は名画の宝庫です。ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ボッティチェリの「春」「ヴィーナスの誕生」、ウルビーノの「ヴィーナス」、リッピの「聖母子と二天使」、ラファエロの「ヒワの聖母」…。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」は、今まで雑誌等で観ていたけれど、実物は写真では伝わらない『風』を強く感じることが出来て、感動のあまり身震いしてしまいました。ヴィーナスは、解剖学的にはありえない体をしているんだけれど(学生時代はそれが許せなかった)、だからこそ美しくて、しばらく絵の前から動くことが出来ませんでした。個人旅行で来て良かった~!ゆっくり鑑賞出来るので。ツアーの人たち(日本人だけでなく、色々な国の方たちもいました)は、皆さん嵐のように現れて嵐のように去っていくので、私みたいにゆっくり絵画を鑑賞したい人間には向かないな…と痛感しました。

◎午後はすっかり良い天気になったので、ジョットの鐘楼に登ってフィレンツェの町並みを眺めてみました。美しい~!(うっとり)高校生の時から憧れていた景色が目の前に広がっています。幸せすぎ。オット君、ありがとう。

DSC_0034.jpg
美しい「ジョットの鐘楼」

DSC_0028.jpg
ランチはバールでワインとイタリア料理を。

◎旧市街をぶらぶら散策した後、「予約してないけど、もしかしてアカデミア美術館入れちゃうかしら?」ということになり、アカデミア美術館へ。「予約なし」の入り口から入りましたが、お客さん誰もいませんでした(汗)本当にオフシーズンなのね…。おかげですんなり入れてしまいました。ここではミケランジェロの傑作、ダビデ像を見ることが出来ます。

ダビデといえば、傑作と言われているけれど、全身のバランスがおかしいことも有名。見る角度によっては頭部が大きすぎるんですよね。下から見上げて鑑賞するとバランスが良いのですが、離れて正面遠くから見たり、横から眺めると明らかに頭でっかち。なので現在展示されているアカデミア美術館のホールは、そのバランスの悪さを際立たせてしまうんですよね~。美術館に入ってすぐに、真正面から目に飛び込んできますから。

ただ、ミケランジェロほどの腕の持ち主が、人体をアンバランスに製作するものだろうか…という疑問がここで湧いてきます。これには色々な説があるのですが、まぁ一般的に言われているのは、ミケランジェロ自身が下から見上げるのを想定したうえで、あえて頭部を大きく製作したという説。ただ、製作を依頼された時点で設置場所が確定していなかったのに、そこを計算するかなぁ?と私は個人的に疑問を感じます。まぁでも、あの大きさの彫刻なら、見上げて見るのが自然なので、やはりこの説が一番有力なのでしょうか。

もう1つは、ミケランジェロはこのダビデ像の製作過程を見られることをとても嫌ったので、大理石の周りを壁で仕切ってしまい、周りから見えないようにして製作したため、結果的に製作者本人も、ダビデ像を客観的に見ることが出来ずバランスが崩れた…という説。個人的には後者であって欲しいなぁと私は思うんです。なんかその方が人間らしくありません?(笑)ダビデ像自体、ミケランジェロが20代前半の若いときの作品ですし、「巨匠でも、間違えちゃいました!」くらいのほうが、人間味があって私は嬉しいです。

で、その偉大なるダビデ像、これは本当に素晴らしかったです。巨人に立ち向かう前の全身の緊張感が、とてもリアルに表現されています。筋肉の張りや緊張感、浮き出た血管(血管マニアにはたまらん!)、引き締まった臀部…もうこれは、理想の男性の裸体ですね。オット君に「こうなって」とお願いしてみましたが、即効で却下されました。


◎サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂やヴェッキオ橋を観光。ヴェッキオ橋は宝飾品店が沢山軒を連ねていて、女性はワクワク、男性は「ドキドキ」しちゃう橋です。一目惚れしたリングとペンダントがあり、一晩悩むことに。

◎夕食は、フィレンツェにいるのに何故かラーメン。ラーメン馬鹿としてはとりあえず食べておかないといけないラーメン屋さんがあるのです!「番気ラーメン」という名前のお店なのですが、日本人が作るラーメンが食べられる貴重なお店です。お味はというと、ラーメンは普通に美味しかったですが、個人的には餃子が美味しかったです。日本でもあのレベルの餃子を食べられるお店ってなかなか無いと思います。人気店のようで、店内は満席。食べ終わってお店の外に出たら、沢山のイタリア人が並んで待っていました。20人くらいは待ってたかな?もしイタリアに駐在してたら通うだろうな~と思いました。

◎翌日は朝9時にパラティーナ美術館を予約してあるので、早めに寝ることにしました。

出発の日 [イタリア旅行]

11月19日(金)

◎いよいよ出発です。セントレア午前8時5分発、成田行の全日空機(NH0338)に乗らなければいけないので、自宅を朝5時に出発です。最寄り駅から始発電車に乗ります。早朝出発ですが、化粧をしないで出掛けるので出発30分前に起床です。

女性陣に質問なんですが、私は長距離フライトの時は必ずスッピンにします。機内の乾燥対策なんですが、常にばしゃばしゃ化粧水を付けられる状態にしておきたいので化粧は絶対にしません。同僚にその話をしたら、「そんなのありえない。乾燥は我慢!人前でスッピンでいるほうが苦しい」と言うのです。皆さんどちらですか?

◎成田空港には、ルフトハンザのエアバスA380(フランクフルト行)がいました。これに乗りたかった…。乗り継ぎ時間がタイトだったので、これではなく、ミュンヘン行のルフトハンザ(LH015)に乗る私たち。タイトだったけど間に合ったなぁ…。これに乗れればフィレンツェに早く到着出来ると思うんだけど…。まぁ仕方ないです。帰国するときはこのA380で帰ってきます。帰国時は逆にフランクフルトでの乗り継ぎ時間がタイトなので、A380の写真を撮ってる時間はないだろうということで、成田で写真撮りまくり(笑)同じようなカメラ小僧(女性もいました)多数。まだ就航してる数少ないですからね~。

で、機体に「東京」の文字を発見した私。へぇ~、行き先の名前をプリントするんだ?でもそうすると他の地域に飛べないよね~とか思いながらパチリ。

DSCN0072.jpg

そしたら後でわかったことなのですが、この「東京-Tokio」の機体、ルフトハンザの東京への就航50年を記念して命名されたものだとわかりました。しかも11月18日が初就航!ってことはフランクフルトを18日に発って成田に到着したばかりの、就航便だったわけですね~。ちょっとレア?

◎今回の旅行は奮発してビジネスクラスでの旅です。だいぶ時間があるのでラウンジで一休み。ここで食べたチョコレートが美味しかったです。でも猛烈に眠かったので、ラウンジのソファで一眠りしました。

DSC_0022.jpg

これがミュンヘン行のルフトハンザ。A340-600.

◎ビジネスクラスは搭乗するとすぐに乗務員の方がジャケットやコートを預かりに来てくれます。その後でウェルカムシャンパン。でも飛ぶ前に片付けられるはずなのでちょっと急いでシャンパンを頂きました。美味しかった~。テンション上がってきました~。

◎機内食。昼食は洋食をチョイス。

オードブル…
キングクラブサラダ、ポテトコンフィ ローズマリー風味の塩
プロシュート、メロン、モッツァレラチーズ、トマト
エリンギ茸のグリル、新鮮な葉野菜
※以上3品から1品チョイス

主菜…
牛テンダーロインのソテー 緑胡椒とオリーブのタブナード、トリュフソース
白身魚のオーブン焼き プロヴァンス野菜、シェリーヴィネグレット
※以上2品からチョイス

チーズとデザート
アッペンツェラーチーズ、スティルトンブルーチーズ
チョコレートフィナンシェ、マロンクリーム ラムカスタードソース
新鮮な果物
※以上3品からチョイス

私はエリンギ茸のグリルと白身魚のオーブン焼き、チョコレートフィナンシェをチョイス。美味しかったけど、エリンギ少なかったなぁ~。もう少し欲しかったです。

◎機内食。夕食は和食をチョイス。

前菜
海苔巻き玉子、かんぴょう巻き、揚げ海老餃子、鰊昆布巻き、土佐トマト

味噌汁

主肴
むつ幽庵焼き
南瓜、海老、野菜入り厚焼き玉子、豆乳ソース
ご飯

香の物

新鮮な果物

これ、めちゃめちゃ美味しかった!むつ幽庵焼きのソースの美味しいこと!レシピ知りたいです。ちなみに和食をチョイスした理由は、なんだか「申し訳なかった」から。というのも、ビジネスクラスに乗っていた日本人は私たち夫婦だけだったんです。あとはみんな欧米人と思われる白人の方たち。昼食も皆さん揃って洋食を選んでいました。きっと、飛行機の予約が入った段階で「日本人は2人か~。じゃあ日本食はこれくらい用意しましょう」とか決めてると思うんですよ。で、そこで日本人の私が日本食を選ばないと、選ばれなかった日本食はどうなるのか?…とオット君に話したら「そんなこと気にするこ必要ないじゃん」と呆れ返られましたが、なんか凄く気になっちゃって。なので和食にしたんですが、和食にして大正解でした。

◎飛行機は定刻どおりミュンヘン国際空港に到着。ビジネスクラスのシートのおかげで体に疲れがありません。

◎シェンゲン協定っていうのがヨーロッパではあります。1995年3月26日に発効されたもので、ヨーロッパの空港における出入国手続きが一部変更になったもの…らしいです。で、この協定に加盟する25ヶ国のいずれかの国を訪問または経由する場合、
1、同協定調印国間を移動する際の国境での旅券審査の廃止
2、同協定国間を移動する航空機は原則的に国内線扱い
3、麻薬、テロ対策の強化
っていう扱いを受けることになるわけです。要するに、出入国検査を受ける地点が変更になるってわけですね。特に「2」に該当するわけで、目的地はイタリアなんだけど経由地がドイツだから、両国ともこの協定に加盟しているので、ドイツ→イタリアの飛行機は「国内線扱い」になるわけ。すなわち、最初の国で入国手続き(だからパスポートのスタンプはドイツになる)して、イタリアでは荷物の受け取りと通関手続きをするだけ。便利なんだろうけど、せっかくイタリアに行ったのに、スタンプがドイツなのがなんだか悔しい気がするのは私だけでしょうか。

で、乗り継ぎ地であるミュンヘンで、もう1度手荷物のエックス線検査を受けないといけないのが面倒くさい!(>_<) 私たちの後に並んでたひとは、乗り継ぎ時間がタイトなので先に行かせてくれないかと言ってきたので、先に行ってもらいました。

で、成田ではエックス線検査に引っかからなかった私の手荷物が、なんと検査官の目に留まり、荷物をチェックされる羽目に…。液体はちゃんと容量守ってるのに何が引っかかったんだろう…と思ったら、なんと意外なものでした。それは…

ベアミネラル!

パウダーのファンデーションです。流行の「ミネラル100%」ってやつです。どうも2009年にデルタ航空爆破未遂事件があって、このときに犯人が機内に持ち込もうとしたのが「粉末状の爆薬」だったみたいなんですよ。まさか引っかかるとは…。ってか成田では何にも言われなかったのにな~。もしミネラル化粧品を使っている方、いらっしゃったら注意してくださいね。

◎ミュンヘンの空港でフライトまでラウンジで一休み。ここで私が背の低い日本人であることを痛感する出来事が…。飲み物のグラスを取ろうと思ったら、棚が高くて届かないのです(涙)オット君は席だし…。背伸びして取ろうとしていたら優しい白人男性が取ってくださいました。きっと「子供がいる」くらいにしか思われてないんだろうなぁ(苦笑)

◎19時10分、boarding timeのためゲートに移動。飛行機はルフトハンザ系のエア・ドロミティ。飛行機小さいです。ここでビックリしたのが、成田からミュンヘンに向かう飛行機は所謂ドイツ人、ゲルマン民族のゴツゴツした男性が多かったんですが、フィレンツェ行きになった途端、ジローラモさんみたいなイタリア人ばっかりになったこと!(笑)オット君がしみじみと「チャラ男ばっかりになった」って言ったんだけど、本当にその通り。

◎21時10分、定刻どおりフィレンツェのアメリゴヴェスプッチ空港に到着。小さな空港です。手荷物もすぐに出ました。入国するとJTBの方がお出迎え。空港からホテルまで送ってくれます。ちなみに私たち2人だけのために迎えに来てくれました。これ、助かるわ~。個人旅行って一番ネックなのが空港~ホテルの足ですからね。ここをカバーしてくれるのが大きくて、旅行会社の個人旅行プランを選びました。5年前のヨーロッパ旅行の時は大変でした…。自分たちで100%移動したので。今回は楽チンです。ホテルの部屋に入ったのが22時半。思ったよりも早かったです。明日に備えて早く寝ました。

イタリアに行ってきました! [イタリア旅行]

19日から9日間の日程でイタリアのフィレンツェ、ローマに行ってきました!

ルネサンスの中心舞台となった街の空気を肌で感じ、ず~っと本物を見たかったラファエロ、ミケランジェロ、ボッティチェッリの名画や彫刻を鑑賞し、美味しいお料理とワインに舌鼓を打つという、本当に贅沢な旅となりました。心の掃除が出来たような気分です。今でもまだ夢の中にいるような気分です。

フィレンツェではウフィツィ美術館、パラティーナ美術館、アカデミア美術館を廻り、ローマではヴァチカン博物館、ボルゲーゼ美術館を廻りました。他にもイタリアの場合は、名画や彫刻が普通に教会に置いてある場合が多いので、ゆっくりと教会を廻りました。異教徒や無神論者にも広く教会を開放してくれているキリスト教に感謝しながらの旅となりました。

個人旅行ならではのハプニングもあり、ヴァチカン博物館では一般公開されていないエリアに入って古代文字の説明を受けてしまう…なんていう、ちょっとビックリな出来事もありました。

あと、私たち夫婦は、日本にいても道を聞かれたりすることが多いのですが、イタリアでも外国人から「撮影してもらえないか」とよく声を掛けられました。外国人から見てもお人好しに見えるんでしょうか(笑)

私と長年付き合っているうちに、一緒に美術館巡りをしてくれるようになったオット君に感謝です。オット君じゃなかったら、ここまでどっぷり芸術に触れる旅は出来なかったと思います。本当にありがとう。

旅の思い出はまた後日ゆっくりとアップします。

DSC_0051.jpg
ジョットの鐘楼から眺めたフィレンツェの美しい街並み

DSC_0311.jpg
ヴァチカン博物館、ラファエロの間の「アテネの学堂」

DSCN0194.jpg
サンタンジェロ橋の天使像とサンタンジェロ城





羽田空港国際線ターミナル [日記]

テレビで映像を見ましたが、「おぃ、訴えられるぞ!」と思うくらい中部国際空港(セントレア)に瓜二つ。
あれってどうなの?(笑)

チェックインカウンターの真ん中にエスカレーターがあって、上っていくと商業施設になってるんだけど
「江戸小路」とか名付けた純和風の建物があって、ちょっとしたテーマパークみたいな作り。
これって完全にセントレアなんですけど。名古屋では6年くらい前から、流行っとるがね~。

テレビでリポーター達が盛り上がって中継してるのを見るたびに、冷めた目で見てしまう。
そんな私はすっかり愛知県民になったわけですね(笑)


シャネルのビューラー [コスメ]

シャネルのビューラーが8月13日に追加販売になると聞いて、出勤前に高島屋に寄ってゲットしました!
ちなみに13日の午前中で売り切れてしまったみたいです。

chanel.jpgchanel3.jpg

黒に白のシャネルのロゴ[るんるん]めっちゃ可愛い~[黒ハート]化粧する度にちょっとウキウキしちゃいます。

妹と母にもプレゼントしようと思い、ラッピングしてもらいました。

chanel2.jpg

プレゼントしようって思っちゃう金額なんですよ。1890円!お値段も可愛い~[黒ハート]
なんかネットオークションで高額で取引されてますね。ゲット出来て良かったです。


前の10件 | -

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。