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フィレンツェ一日目 [イタリア旅行]

11月20日(土)

◎時差ボケで午前2時くらいに目が覚める。あまりにも早すぎるので無理やり眠ったけれど、今度は午前3時、午前4時…と1時間おきくらいに目が覚める。新婚旅行や5年前のヨーロッパ旅行のときはこんなことなかったんだけど…。やっぱり歳ですかね?

◎朝7時から朝ごはんなので、時間ちょうどに食堂へ。一番乗りでした(^-^) 後でわかったことなんだけど、このホテルのご飯はとても良かったです。何が良かったかって、野菜があったこと。ローマのホテルの朝食には、野菜がまったくなかったんです。ヨーロッパの一般的なホテルではそれが普通らしいので、フィレンツェで泊まったホテルの朝食はありがたかったです。

◎ホテルの並びにあるウフィツィ美術館には朝9時に予約を入れてあったので、30分前には到着するようにホテルを出ました。ハイシーズンは、美術館に入る際の手荷物チェック(エックス線)等で時間がかかると「地球の歩き方」に書いてあったので、余裕をもって出かけたのですが、11月下旬ともなるとオフシーズンらしく、美術館の窓口にはお客さんが誰もいませんでした(-_-;;; もしかして予約なしでも全然大丈夫だったんだろうか…。まぁでも空いているおかげで、窓口の人は8時15分~8時30分に入場出来るチケットをくれたので、予定よりも早く美術館に入ることが出来ました。

◎ウフィツィ美術館は名画の宝庫です。ダ・ヴィンチの「受胎告知」、ボッティチェリの「春」「ヴィーナスの誕生」、ウルビーノの「ヴィーナス」、リッピの「聖母子と二天使」、ラファエロの「ヒワの聖母」…。ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」は、今まで雑誌等で観ていたけれど、実物は写真では伝わらない『風』を強く感じることが出来て、感動のあまり身震いしてしまいました。ヴィーナスは、解剖学的にはありえない体をしているんだけれど(学生時代はそれが許せなかった)、だからこそ美しくて、しばらく絵の前から動くことが出来ませんでした。個人旅行で来て良かった~!ゆっくり鑑賞出来るので。ツアーの人たち(日本人だけでなく、色々な国の方たちもいました)は、皆さん嵐のように現れて嵐のように去っていくので、私みたいにゆっくり絵画を鑑賞したい人間には向かないな…と痛感しました。

◎午後はすっかり良い天気になったので、ジョットの鐘楼に登ってフィレンツェの町並みを眺めてみました。美しい~!(うっとり)高校生の時から憧れていた景色が目の前に広がっています。幸せすぎ。オット君、ありがとう。

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美しい「ジョットの鐘楼」

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ランチはバールでワインとイタリア料理を。

◎旧市街をぶらぶら散策した後、「予約してないけど、もしかしてアカデミア美術館入れちゃうかしら?」ということになり、アカデミア美術館へ。「予約なし」の入り口から入りましたが、お客さん誰もいませんでした(汗)本当にオフシーズンなのね…。おかげですんなり入れてしまいました。ここではミケランジェロの傑作、ダビデ像を見ることが出来ます。

ダビデといえば、傑作と言われているけれど、全身のバランスがおかしいことも有名。見る角度によっては頭部が大きすぎるんですよね。下から見上げて鑑賞するとバランスが良いのですが、離れて正面遠くから見たり、横から眺めると明らかに頭でっかち。なので現在展示されているアカデミア美術館のホールは、そのバランスの悪さを際立たせてしまうんですよね~。美術館に入ってすぐに、真正面から目に飛び込んできますから。

ただ、ミケランジェロほどの腕の持ち主が、人体をアンバランスに製作するものだろうか…という疑問がここで湧いてきます。これには色々な説があるのですが、まぁ一般的に言われているのは、ミケランジェロ自身が下から見上げるのを想定したうえで、あえて頭部を大きく製作したという説。ただ、製作を依頼された時点で設置場所が確定していなかったのに、そこを計算するかなぁ?と私は個人的に疑問を感じます。まぁでも、あの大きさの彫刻なら、見上げて見るのが自然なので、やはりこの説が一番有力なのでしょうか。

もう1つは、ミケランジェロはこのダビデ像の製作過程を見られることをとても嫌ったので、大理石の周りを壁で仕切ってしまい、周りから見えないようにして製作したため、結果的に製作者本人も、ダビデ像を客観的に見ることが出来ずバランスが崩れた…という説。個人的には後者であって欲しいなぁと私は思うんです。なんかその方が人間らしくありません?(笑)ダビデ像自体、ミケランジェロが20代前半の若いときの作品ですし、「巨匠でも、間違えちゃいました!」くらいのほうが、人間味があって私は嬉しいです。

で、その偉大なるダビデ像、これは本当に素晴らしかったです。巨人に立ち向かう前の全身の緊張感が、とてもリアルに表現されています。筋肉の張りや緊張感、浮き出た血管(血管マニアにはたまらん!)、引き締まった臀部…もうこれは、理想の男性の裸体ですね。オット君に「こうなって」とお願いしてみましたが、即効で却下されました。


◎サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂やヴェッキオ橋を観光。ヴェッキオ橋は宝飾品店が沢山軒を連ねていて、女性はワクワク、男性は「ドキドキ」しちゃう橋です。一目惚れしたリングとペンダントがあり、一晩悩むことに。

◎夕食は、フィレンツェにいるのに何故かラーメン。ラーメン馬鹿としてはとりあえず食べておかないといけないラーメン屋さんがあるのです!「番気ラーメン」という名前のお店なのですが、日本人が作るラーメンが食べられる貴重なお店です。お味はというと、ラーメンは普通に美味しかったですが、個人的には餃子が美味しかったです。日本でもあのレベルの餃子を食べられるお店ってなかなか無いと思います。人気店のようで、店内は満席。食べ終わってお店の外に出たら、沢山のイタリア人が並んで待っていました。20人くらいは待ってたかな?もしイタリアに駐在してたら通うだろうな~と思いました。

◎翌日は朝9時にパラティーナ美術館を予約してあるので、早めに寝ることにしました。

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コメント 3

あやこ

ひさしぶり〜!
すごいね、イタリア行ってきたんだ〜。
美術館じっくり見れるなんて素敵だね!(行きたい)
また、覗いてみるので続編も楽しみにしているね。
(そういえば、ひらりんは美術史、勉強していたんだっけ?)
by あやこ (2010-12-19 23:26) 

ひらりん

あやちゃん、久しぶり~!マイケルのがま口、物凄く楽しみにしてるので
製作状況をアップしてくださ~い(^-^)

オット君の勤続1年休暇を利用して行ってきました!
美術史は高校生の時に週に1時間、授業があったの。
私は特にルネサンス時代が大好きなので、一度はイタリアに
行かなくちゃいけないな~と思っていたのです。
新婚旅行の時はオット君がまだ芸術に興味がなかったので断念。
今回念願かなって美術館巡りしてきました~。
本当に素敵なところなので、あやちゃんも、将来行ってみてください。
by ひらりん (2010-12-21 20:07) 

ひらりん


勤続10年休暇の誤りです…。
1年でお休みもらえる会社なんてないよね(苦笑)
by ひらりん (2010-12-29 10:31) 

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