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フィレンツェ2日目 [イタリア旅行]

11月21日(日)

◎時差ボケが酷いです。やっぱり歳ですかねぇ。どうしても3時くらいに目が覚めちゃう。

◎そんなわけで、今日も一番乗りで食堂へ…と思ったら、なんと日本の女子高校生の修学旅行が同じホテルだったらしく、食堂は既に女子高生でいっぱい…。出遅れました。オット君が大好きな生ハムは既にスッカラカン。食べつくされていました。

で、サラダだかフルーツを取るスプーンを女の子が床に落としちゃったんだけど、「どうしよう」って大きな声で言ってるのに、引率のイケテナイ男性教諭は聞こえない振りというか、完全にシカト。困った女の子が取った行動はなんと、そのスプーンをテーブルクロスで拭いて元に戻したのです。そりゃマズイでしょ…。他の国のお客さんもいたのに日本人の恥です。見るに見かねたオット君がそのスプーンを手にとって、ホテルのスタッフさんに「床に落としたので交換してください」とお願いしてくれました。でも落とした張本人や引率のイケテナイ男性教諭(しつこい?)からお礼の言葉はありませんでした。まぁいいですけどね。でも未成年の学生を引率しているのだから、もう少ししっかりしてほしいです。言葉の問題もあるかもしれないけれど、ジェスチャーとかでも通じるでしょうに。あれじゃ未成年を引率している責任者として失格です。

◎今日は朝から本降りの雨。傘を差しながらパラティーナ美術館へ。

パラティーナ美術館には私の大好きなラファエロの「大公の聖母」があるので、これを観る為に足を運んだと言っても過言ではありません。初めてこの絵を本で観た時の感動は今でも忘れられません。ラファエロが聖母を描くときに使う深いブルー(群青色)が私は大好きなのですが、この「大公の聖母」のブルーが私は一番好きなので、これは一度実物を観てみたいと長年思っていました。あとはこの作品の聖母マリアの表情が大好きなんです。私はこの聖母からは物凄く深い母性を感じます。もともとラファエロの描く聖母からは強い母性を感じることが出来ますが、この作品は特に深い愛情を感じることが出来るので、宗教画という印象が私個人としては薄いです。

2005年にウイーンの美術史博物館で観たラファエロの「ベルヴェデーレの聖母」の群青色と深い赤、優しい聖母の表情も素晴らしかったのですが、今回パラティーナ美術館で観た「大公の聖母」はそれ以上でした。多分、「ベルヴェデーレの聖母」とは違い、「大公の聖母」は背景がない(要するに黒をバックに聖母子が浮かび上がっている)ので、穏やかな母子の表情、母性等を際立って感じることが出来るのでしょうね。こんなに素晴らしいラファエロの代表作を観ることが出来る美術館なのに、どうしてこんなに空いているんでしょう!この作品が展示されている部屋には私たち夫婦しかおらず、部屋の中央に設置された椅子に座ってゆっくり鑑賞することが出来ました。ハイシーズンは混んでるんでしょうか…。

ちなみに同じ部屋にはもう1つのラファエロの代表作「小椅子の聖母」も展示されています。こちらも本当に素晴らしかったです。オット君はこの絵をかなり気に入った様子で、「大公の聖母」よりもこちらの絵の前で動けなくなっていました。「小椅子の聖母」の聖母は、ラファエロが聖母を描く時に定番で使う群青色と赤の他に、緑と黄色の2色を追加で用いて表現しています。そのせいか、ラファエロの他の作品よりも聖母を感じにくく、聖母マリアというよりも普通の人間のマリアという感じが個人的にはします。この絵は本当に家に持ち帰りたいくらい素晴らしかったです。何時間でも鑑賞していたい、そんな絵でした。

◎パラティーナ美術館は嬉しい誤算がありました。私はラファエロを観る為にこの美術館に足を運んだのですが、私が大好きなルーベンスの作品も多数展示されていたんです。ラファエロとは対照的な画家ですが、私は彼の躍動感溢れる作品が大好きです。ラファエロだけでなく、ルーベンスが好きな方にもオススメしたい美術館です。

◎パラティーナ美術館を出て、ピッティ宮内にあるカフェでカプチーノを頂きました。お店に入って、どの席に座ろうかな~と店内を見渡したら、ヒーターの上でぬくぬく横になっている猫が視界に入ってきました。

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迷わず猫の傍の席をゲット。ちょっかいを出していたら、お店のスタッフさんが「彼女はジョリーっていうんだよ」と教えてくれたので「ボンジョルノ~、ジョリー」とご挨拶。物凄く人馴れしていて、私たち夫婦が横に座ってもヒーターの上から動こうとしませんでした。人馴れしているというよりも、寒かったから動きたくなかったのかな?(笑)

◎ピッティ宮を後にして、旧市街でお昼をいただくことに。路地裏にひっそりとたたずむリストランテが値段も手頃だったので入ってみることに。ここが大当たりでした!サーモンのクリームソースのバタフライパスタは絶品だったし、バルサミコ酢を使ったステーキも絶品!こんなお店、名古屋に欲しいです。本当に美味しかった。今回のイタリア旅行中のお気に入りのお店ベスト3に入るお店でした(2位…かな)。

◎美味しいお料理とワインを頂いた後は、ミケランジェロやガリレオが眠るサンタ・クローチェ教会へ。

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この教会、外観がとても美しいことでも有名です。ひとつ疑問があるのですが、ガリレオさんって、地動説を唱えてカトリック教会と対立していたことで有名ですが、教会にきちんと埋葬してもらえたんですね。この辺の経緯をご存知の方いませんか?

これがその、ガリレオのお墓。

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そして、私の愛するミケランジェロのお墓。

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◎オフシーズンのせいか、予定していたよりもハイペースで見たいと思っていた場所を回ることが出来てしまい、時間が余ってしまったので、日本に持ち帰るワインを買いに旧市街へ。「白は辛口が好き、赤はフルボディが好き」と好みを伝え、セレクトしてもらった白3本、赤3本を購入。ホテルの部屋に戻り、日本から持参していたサランラップでボトルをグルグル巻き、プチプチで更にグルグル巻きました。とりあえずワインはミッション完了。あとは帰りの空港でシャンパンを買えばオッケー。

◎オット君の実家へのお土産に、イタリアのブランド、FURLAでお買い物。日本で買うよりも半値くらいで購入できることもあり、ここで大量に購入。マフラーやバッグ、手袋を買いまくる。

◎夕食はホテル裏のリストランテ。まぁまぁ普通のお味でした。だんだん、イタリア料理でも当たり外れがあるなぁと実感し始める…。

◎明日はローマに移動。明日に備えて今日も早めに休むことに。


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